
株式会社Smiley(スマイリー)は、京都を本拠地とし、「OFFICE CAFÉ®」という無添加のお弁当やお惣菜などの配送サービスを手がけるベンチャーだ。工場は京都と富山、営業拠点として横浜にも支社を置いている。
コンセプトは「大人の食育」。同社が製造・販売している弁当・総菜のポイントは徹底的な「健康志向」。
食品添加物はシャットアウトし、無農薬・低農薬の野菜を使用して、1食500Kcal以下・塩分3.3g以内に抑えている。
食べるものは気にしたくても、多忙なビジネスパーソンの食事は、どうしても外食やコンビニ食、ファストフードに頼りがちで、高カロリーで塩分過多、栄養も偏ってしまう。 そうした健康上の課題解決を目指して、「OFFICE CAFÉ®」は、栄養バランスの良い食事を、手軽にリーズナブルに提供してくれる。
契約先は、製薬会社、金融機関、人材サービス会社、IT系企業などと幅広い。導入先の1つであるロート製薬では、本社の社員食堂があるものの支社や他営業所には社員食堂はなく、お昼時の混雑やランチ難民が多いことから「OFFICE CAFÉ®」のサービスは喜ばれているという。
契約は会社単位。同社では「御社の社食の代わりに」というアプローチで営業を進めている。 同社では、会社側が一定額を負担して、社員はワンコイン500円で食べられる「福利厚生プラン」という提案も進めており、半分程度がこのプランで契約しているそうだ。まさに社食の代わりとして使われている。
そして、同社の最大の強みは、1日数千食という大量の無添加の弁当・惣菜を生産し、低価格で提供できる体制にある。添加物を使わない弁当・惣菜づくりはかなり大変で、無添加の出汁をとる作業一つとっても、とにかく時間と手間がかかる。この体制を有している会社はほとんどないという。また、手間や設備費を商品価格にまともに反映させると高額になるが、あえて一般的な相場に合わせた価格設定としている。これは定期契約という方式に秘密がある。毎日安定した数量を生産・配送することで、廃棄を極限まで減らし、薄い利幅でも採算が取れる仕組みを構築しているのだ。 ちなみに、同社は、無添加の惣菜を大量生産できる設備を持つ富山の食品工場と提携し、最大1日3万食まで対応できる体制を整えている。
<参照元リンク>
http://www.dreamgate.gr.jp/news/4020