
企業の健康経営化が広がる中、健康経営の格付けの動きも始まった。
今回はその中身について紹介する。
日本政策投資銀行による健康経営格付け始まる
評価認証型融資を展開する日本政策投資銀行(DBJ)は、人的生産性やリスク管理能力を評価基準とする健康経営格付を進めている。2015年の融資件数は 30件で急速な伸びを示しており、環境、BCM(事業継続)格付とともにDBJ評価認証型融資の柱に育ちつつある。化学では花王、三井化学、日本化薬など 数社が健康経営格付を獲得している。
健康経営は「リスクマネジメント、企業健保の財政・収支改善の両面で必要」(川崎哲史・環境・CSR部次長)との考えに基づき、07年度から経済産業省と グランドデザインの研究に着手。経団連、厚生労働省など官民との連携を踏まえ、ヘルスケア・コミッティー、東京大学政策ビジョン研究センターと三位一体で 評価・融資依頼のあった顧客に評価・融資実行する。
評価は健康管理、健康経営運営、健康経営実施事項の3つの点を100以上の設問で実施する。健康管理では労務管理やストレスチェック、健康経営の運営では従業員の健康に関する状況や特性の分析・把握、健康配慮に関する目標・計画の設定、健康経営に取り組むマネジメント体制の構築などが問われる。
設問に対して60%以上の得点を獲得した企業はA、45%以上60%未満はB、30%以上45%未満はCのランクとなる。この3つが健康経営格付融資の対象となり、Aは特別金利II(最優遇)、Bは同I、Cは一般金利が適用される。融資後にDBJ健康経営格付のロゴが入った認定証および評価点や講評が記述された結果通知書が送付され、当該企業はプレスリリースなどの開示資料や名刺、各種サイネージなどにロゴを使用できる仕組みとなっている。
健康経営に対する環境が徐々に整備されつつある。そういった状況の中、大切なのはどういった取り組みを行うかである。
それぞれの企業に合わせて適切な取り組みを選べる選択肢を増やしていくことが今後求められてくるだろう。
引用元:http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/04/26-24473.html
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