埼玉県、「健康マイレージ」全県展開

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毎日健康経営ニュース

 

65歳以上の老年人口の伸び率が全国トップレベルの埼玉県が4月、歩いた分だけポイントが付き、賞品の抽選に参加できる「健康マイレージ」事業を始めた。県を挙げた取り組みは全国でも異例。楽しく健康を維持してもらい、医療・介護費の増大に歯止めをかけたい考えだが、県内の参加自治体は半数に満たない。粘り強く「将来への投資」を訴え続けられるかが成否のカギを握る。

健康マイレージは参加者がデータ送信機能付きの歩数計を身につけて歩き、歩数をポイントに変え、一定数がたまると抽選に応募できる。県産農産物などの賞品が当たる。高齢者らに遊び感覚で外歩きの機会を増やしてもらう狙いがある。

埼玉県は2016年10月時点の人口推計で、65歳以上の人口の伸び率が前の年比2.9%となるなど近年全国で最高水準が続く。医療・介護費抑制を狙う住民の健康維持を重要課題に位置付け、12年度に上田清司知事肝煎りの「健康長寿埼玉プロジェクト」を開始。食育推進などに取り組む自治体を支援してきた。

健康マイレージもその一環。「健康無関心層」の若者にも生活習慣病などの予防に関心を持ってもらうよう、対象は原則18歳以上とした。「埼玉県は面白いことをやっているね、というものをぜひ構築したい」。4月28日に知事公館で開いた健康マイレージのキックオフイベントで、旗振り役の上田知事が力を込めた。

同様の事業は横浜市やさいたま市も実施しているが、全県展開は異例だ。各自治体は参加を見込む人数に応じて歩数計を提供したりするための数十万~百数十万円の負担金を県に支払う必要がある。ただ、現時点では17年度中に参加を決めたのは全63市町村のうち25市町村にとどまる。

県内市町村の15年度の国民健康保険の実質的収支は406億円の赤字だった。15~17年度の65歳以上の月額介護保険料の平均は4835円と、00~02年度の制度開始当初の1.8倍の水準だ。財政の観点からも健康維持策は待ったなしだ。

県内の東松山市での実験では1日1万歩以上半年間歩いた人の年間医療費が通常の人より2万4000円削減できたとのデータもある。「効果」も示しつつ、県内市町村のさらなる参加を求められるか。適切な危機意識と、息の長い取り組み姿勢が求められる。

 

引用元:http://www.nikkei.com/article/DGKKZO1609715008052017L82000/

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