DeNA、JINSが示す健康経営の具体的施策

240766d7c7eed62f6e1a68b272087fa0_s
セミナー
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Pocket

健康経営の具体的な施策とは

沢木恵太氏(以下沢木):たくさん参加者の方から質問をいただいていますが、次は「健康経営の具体的な施策は?」という質問についてお聞きしたいと思います。たしかにどのように具体的な施策をプランニングしているのか気になるところですね。

 

先ほどDeNAさんでは半期に1回健康に関する社内アンケートとっているという話がありました。そこからどういう形で、分析して施策を作っているのでしょうか。またこれまで実施してきた中で、効果があった施策などがあれば知りたいですね。平井さんお願いします。

 

平井孝幸氏(以下平井):どうやって施策を立てているかについては、まずアンケート結果から社員がどのような課題を抱えていて、それによりどれだけ生産性が下がっているのかを把握しています。同時に会社としてどういう職種の人たちにどのように働いてもらいたいか、会社の方針とCHO室のビジョンをマッチングさせるんです。

たとえばエンジニアの生産性をより高めようとなった場合、何が一番課題になっているのか分析します。アンケートで挙がった課題の大きさを見ていくと、腰痛がもっとも課題になっているということがわかりました。明らかになった課題に対して、どうすれば改善するかを考えて、さまざまな施策を実施しています。

 

沢木 アンケートを用いて社内の課題を定量的に示し、優先順位をつけるのですね。それを具体的にどうしていくのでしょうか。

 

平井 最初に施策として、体の歪みをなくすためのセミナーを開催しています。ですが、腰痛に対して意識の低い人たちをどうにかしたいと思っていたのですが、参加するのは健康意識の高い方ばかりでした。

なのでわざわざセミナーに行かなくても腰痛対策ができるように、自分の席で出来るストレッチなどの腰痛対策を伝え、腰痛への意識を高めることに尽力しています。最初の一歩を踏み出すハードルを下げるということが重要です。

 

また健康器具のメーカーと介護の専門家に協力していただいて「腰痛撲滅プロジェクト」というプロジェクトも実施しています。このプロジェクトでは、腰痛で悩んでいるメンバーに対し1ヶ月間無料で専用の器具を利用できるようにしました。朝晩この器具を使ってストレッチをしてもらうと、1ヶ月間で15%の人たちの腰痛が回復したという効果も上がっています。

ここから課題を解決するためにはどこかに特化して、なおかつ継続してやってくれる人たちを見つけることが大切だとわかりました。そしてそれを横展開していければ成果が上がっていくと考えています。今後は腰痛だけでなく、食事やうつの分野に関しても施策を実施していきたいです。

 

沢木 そうなのですね。伺っていて、すごい企画力が高いなと思いました。会場のみなさんの中でも、うちはそこまで企画力がないという話が出てきそうですが、そもそもこのような企画はCHO室で企画をしているのですか?

 

平井 そうです。

 

沢木 企画の際に、外部の知見やアドバイザーなどは入っているのでしょうか?

 

平井 はい。たとえば睡眠に関するプロジェクトを行うときは、睡眠の専門家の知見をいただくなどプロジェクト単位で専門家に入ってもらいます。

一般的に健康経営をやるときに、専門家に丸投げするケースが多いと感じています。しかし専門家は実践家ではないので、うまくいかない場合が多いのです。

施策の理想を描いて、それを実現するためにどのように専門家の知識を使っていくかというスタンスでやっていかないと、お金も時間もムダになります。CHO室を設立したばかりの時に、その大切さを痛感したので、そこからはすべて自分たち主導で考えています。

 

沢木 お金と時間が限られている中で、優先順位のつけ方がすごくうまいですよね。2社とも社内の課題を定量的に可視化できているので、優先順位付けがしやすいのだとお話を伺っていて感じました。CHO室は定性的または、定量的な目標はおかれるのでしょうか?

 

平井 そうですね、現在プレゼンティーイズムによる経済損失は45億くらいまで推計値が上がっているのですが、目標としてはそれを0にするもので、3ヶ月ベースで下げていこうと取り組んでいます。

 

沢木 やはり、しっかり目標を置くことは大切ですね。次は堀さんにお聞きしたいのですが、先ほどのJINS MEMEなどの集中に関する製品を他の企業に導入されているケースはあるのでしょうか?

 

堀 いくつかの企業で部分的にJINSMEMEを利用してもらっています。そしてJINSMEME測定したデータを分析しフィードバックしています。

 

沢木 データを測定した後に、実際の施策を行うこともあるのでしょうか?

 

堀 はい、もちろんです。最近だと、テレワークが本当にいいのかどうか定量的に測るために、社員がオフィスで働くときとそれ以外で働くときとで集中度に差があるのか計測しました。他にも時間帯や集中するために必要な知識をインプットするとどうなるかというデータを測っています。

 

沢木 ちなみにテレワークは効果的なのでしょうか?

 

 数値的に見ても、テレワークは効果があります。ただそれよりも効果が大きいのは時間帯ですね。

 

沢木 時間帯とは?

 

 会場の皆さんの中にも9時〜18時勤務の方が多いと思います。そんな方の中にも朝よりも残業時間の方が集中上がると感じている方もいるのではないでしょうか。

人間の朝型夜型というのは生活習慣に影響を受けますが、もともと遺伝子レベルで決まっているとも、最近は言われています。ですので、本当は全員が同じ時間に働くより、その人が本当に働きやすい時間に集中して働くというのが理想です。ただこれは会社だと難しいですね。その点勤務時間を柔軟に調節できるフレックスタイム制はうまく運用すればとてもよい制度だと思っています。

 

引用元:https://okan-media.jp/2018/02/20/health-kenkokeiei-measure/

Bookmark this on Yahoo Bookmark
Pocket

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

e2df62e75627f077364c764c19fba070_s
ソリューション
J.フロント、年間業務量4300時間削減へ

Pocket 大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ・フロントリテイリングが、手作業で処理していた伝票入力業 …

7fcf092ab340976c0268699775928ae2_s
ソリューション
ウィラー 運転手の宿泊施設、健康に配慮

Pocket 高速バスのウィラーエクスプレスジャパン(東京・江東)は運転手の健康に配慮した宿泊施設を …

a2517ae7b969cffe08dccfaf224c3cd2_s
ソリューション
三井住友海上、東商と「東京都職域健康促進サポート事業」に関する協定を締結

Pocket三井住友海上火災保険株式会社は2月6日、東京商工会議所と「東京都職域健康促進サポート事業 …