食生活改革のカギは「発酵食品」にあり

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朝食には納豆、キムチ、お味噌汁。昼には植物性乳酸菌飲料や酵素ドリンク、夜には漬物や甘酒……。私の食生活は、いまでこそこんな具合に発酵食品に溢れていますが、実は昨年の夏まではこれほど極端ではありませんでした。

食卓が変えるきっかけになったのは、昨年の夏に届いた一通のメール。社員や渋谷で働く人々を健康にすることを目指している私の元には、日々いろいろな方から健康食品や製品の案内が届くのですが、それは、その中でもひときわ興味深い内容でした。

メールの主は、川崎市でお弁当屋を営み、発酵食品中心のメニューを提供しているという長谷川さん。自社の「塩麹弁当」がお弁当品評会で受賞し、健康的かつ味にも自信があるので「DeNAの健康経営とのコラボの可能性を探りたい」というのがメールの内容でした。同様のお話はよくいただくものの、当時は塩麹のことすら知らなかったので、どのようなお弁当なのか少しワクワクしていました。

メールから2週間後、長谷川さんと会った日のことは鮮明に私の記憶に残っています。というのも、とにかく元気でよくしゃべる。私も比較的話す方ですが、私以上にしゃべるしゃべる。そして、ハリのある輝く肌。40代半ばの男性とは思えないくらいの肌ツヤで、すごく健康そうなのです。すっかり負かされた気分になり、来客にライバル心を抱くという珍しい経験をしたのでした。

というわけで、第一印象だけで発酵弁当への興味関心が相当高まったのですが、そのお弁当をつくるに至った経緯を聞き、さらに引き込まれました。

異業種から一念発起!

長谷川さんは、お弁当事業を始める5年前まで、テレビ番組の制作会社で働いていました。激務で体調を崩すこともあったといいます。

そんな中、番組で発酵食品を取り上げる企画が持ち上がり、全国の発酵食品巡りをすることに。各地へ出向き、生産者さんたちにインタビューしたところ、どれも美味しいのはもちろん、皆さん明るく元気で面白い。調べれば調べるほど魅力も掘り出され、「発酵食品はすごい!」と目覚め、その番組を最後に退職されました。

私はこの3年で800社以上の健康業界関係者と話してきましたが、全くの異業種から一念発起し、健康に関する事業をされてる方に出会ったのは初めてでした。

こうしてその場で長谷川さんと発酵食品に魅了されましたが、上司となるDeNAのCHO(代表取締役会長の南場)に言われた言葉、「あなたはゲート―キーパーとなり、自信をもって人に勧められるものだけを伝えるように」を思い出して冷静になり、まずは長谷川さんに全国で一番おすすめの発酵食品をしてほしいとお願いしました。

現地に赴き、生産者の方々がどれだけ健康的なのかを自分の目で確かめたいと思ったのです。同時に、研究者の知見収集も始めました。

 
長谷川さんに紹介いただいたのは、北陸地方にある石黒種麹、あら与、今川酢造、ヤマト醤油味噌の4つ。いずれも伝統的な製造法を採用されていて、中には江戸時代から続いているお店もありました。どの食品も東京では食べたことがない味を醸し出していて、早々に魅了されたものです。

「健康さ」も百聞は一見にしかず

特に、あら与が扱っているフグの卵巣は、3年間塩漬けにすることで猛毒を消すという製造方法で“奇跡の発酵食品”と説明されていました。芳醇な発酵の香りに誘われてつい手が伸び、お店の中で白米が止まりませんでしたが、本来の目的を思い出し、7代目社長の荒木敏明さんにヒアリング。すると「身内に花粉症やアレルギー、メンタルヘルスに悩む人がいない」ということでした。

良質な発酵食品を食べている人は腸内環境が整いやすく、腸内環境次第では上記の症状が抑えられるというのは多くの本で読んでいたほか、NHKの番組でも特集されていましたが、まさにその通りでした。

 
同様のヒアリングを他の生産者の方々に行ったところ、もしかしたら花粉症かもしれないという一人を除き、全員が健康そのものでした。ヒアリング数が少ないためデータというほどでなく、かつ発酵食品以外の理由ももちろんあると思いますが、実際にお会いしてその健康さや肌ツヤの良さを目の当たりにした衝撃は大きく、その日から早速、発酵生活に入りました。

元々はまりやすい性質ということもあり、自宅では塩麹や醤油麹、納豆を手作りするようになり、さらには同僚に甘酒を作ってもらうなど、あっという間に食卓が変わっていきました。一般的な食べ物は時間を経ても味が変わりません(劣化はします)が、発酵食品は菌の繁殖により日々味が変化していくところも魅力です。

それからというもの、「この素敵な食品をもっと多くの人に伝えたい」という思いから、MCを務めるラジオ番組「渋谷でケンコー」に発酵関連のゲストを何人もお呼びし、荒木さんにもはるばる金沢からお越しいただきました。

社内向けには、先日DeNAの新入社員研修があり、今回のエピソードの簡略版を披露。健康への関心が高いのか、皆集中して聞いてくれ、「醤油麹をつくり始めました」「毎日甘酒飲んでいます」という人も現れています。

自らの体験談が行動変容を促すというのは実はとても嬉しく、“健康な食事”への行動喚起には、栄養学の研修をしたり効果効能を伝えるよりも、リアルな話の方が響くのかもしれないと感じる経験になりました。働く人を健康にすることを目指し、あの手この手、引き続き試行錯誤していきます。
 
 
引用元:https://forbesjapan.com/articles/detail/20642/1/1/1
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